養鶏場で広がる懸念とタミフルを有効利用する

インフルエンザの流行は毎年起こる社会問題とも言えるものであり、誰もが予防や治療について高い意識を持つようになってきています。一時代前にはインフルエンザを予防するには予防接種をするのが最良の方法であり、それをしなかった人はかかってしまったら安静にして寝込むしかないというのが多くの人の認識でした。現代においても予防接種の有用性に変わりはありませんが、予防接種ができない新型インフルエンザへの懸念も広がっています。鶏や豚のインフルエンザウイルスが人に感染し、人から人への感染能力を獲得するケースがあるとわかってきたからです。養鶏場における鳥インフルエンザの流行も世界的に相次ぎ、養鶏場の消毒や鶏の殺処分が繰り返し行われてきています。国内の養鶏場においてもそういった事例があり、多くの人に不安を募らせることになっているのです。しかし、タミフルの存在が知られるようになったことで予防や治療において考え方が変わってきました。インフルエンザにかかってしまってもタミフルという治療薬があるという安心感を持てるようになっているのです。しかし、その効果を期待するためには速やかに飲み始めることが必要であり、インフルエンザと風邪との違いを理解して、早期にインフルエンザと判断して医者に行くということが重要になっています。また、予防の観点からはタミフルの予防投与による感染防止も可能になっています。治療のための国内需要が高いことから積極的に予防目的での使用は推進されてはいないものの、服用期間中は感染リスクが極めて低くなる予防法として常にリスクにさらされている医療従事者に利用されているのが現状です。個人輸入で購入して使用する個人も増えており、タミフルのもたらしている恩恵の大きさがうかがえる状況になっています。