日本で起きた薬害事件について

日本で起きた薬害事件について調べてみると、昭和の時代からたびたび重大な薬害が起きていることがわかります。
睡眠薬であるサリドマイドが引き起こした多くの奇形を持った新生児の悲劇や、最近ではインフルエンザワクチンによるといわれるさまざまな奇行が話題になるなど、薬害として証明、判明されているものから、証明はされていなくてもその関連が疑われるものまで、数多くの報告例があることは事実です。
このように、日本で起きた薬害事件は、その度に大きく報告されることが多いのですが、その後の経緯がどのように決着に結びついたかということになると、必ずしも明確になっているものばかりではありません。
「被害者」のプライバシー保護の見地などから被害の全体像が見えにくいと同時に、科学的にそれが果たして薬害であるかどうか立証していくことの困難さ、またそれに時間がかかること、など、さまざまな理由があると思われます。
エイズやエボラ出血熱など、さまざまな病気の流行が次々に起こる中、新薬の開発が急がれ、その過程で薬害の起こらない薬を以下に作っていくかという難しい課題を、医療関係者や製薬会社が担わされていることも事実です。
日本で起きた薬害事件について関心を持ち、自分の身をどのようにして守っていくか、一人ひとりが考えることが大切なのかもしれません。

厚労省はタミフルを薬害事件と見ているか

インフルエンザ治療薬、タミフルを服用した10代の患者に窓からの飛び降りなどの異常行動が相次ぎ、うち十数人が亡くなったという事件がありました。
発売元の製薬会社や厚労省は各種のニュースや週刊誌で集中砲火を浴び、薬害事件の再来といった過激な論調の記事も少なくありませんでした。
厚労省ではしばらく『タミフルとの因果関係の特定は困難』としてきましたが、世論の高まりを受けて2007年3月に『因果関係は不明であるものの、10代の患者へのタミフル使用を差し控えるよう』通告する事態になりました。

こうして使用制限がされるまでの間に、タミフル服用後に異常行動を起こした人数は186名で、うち8割が10代の若い患者でした。
うち十数名が窓からの転落死などによって亡くなっています。

こうした異常行動はインフルエンザ単独の症状としても、まれに起こる事がわかっています。
こうした『インフルエンザ脳症』による異常行動であるのか、タミフル服用による症状であるのか判断をするのは非常に難しい事です。
タミフルは非常に脳に入り込みにくい薬であると言われていますが、これだけ被害が出ている現状で、若者に限らず服用するのはとても不安な薬だと思います。